2016年1月18日月曜日

冬の気配とプレスのお仕事(と書こうとしたのは11月の頃。。)

もう1月で今週は大寒波がやってくる、というこのタイミングで
なんとも間抜けなタイトルなんですが、
昨年に書こうと思って途中書きのままの年を越しておりました(汗

雪が多かった2014ー2015年シーズン、
雪深い白川村周辺を舞台に、日本だけでなく、世界中から
滑り手が訪れ、 多くのバックカントリーの撮影が行われました。
日本トップクラスのスキーヤー、スノーボーダーの方に
2015年1月下旬〜2月の滑走の様子が、
スノーシーズンの始まりを告げる写真雑誌
"Fall Line"に掲載されました。
2号に分かれてスノーボーディングから、スキーヤーからと
違った目線で切り取られています。




更に、夷フィルムスさんの最新作
”EBIS films icon8/ Persona 2”に映像が収められています。

馴染みのない方に説明をしておくと、
>「icon」では滑走映像と音楽をシンクロさせた構成でスキー、スノーボード、テレマークスキーの魅力を表現し、「Persona」ではスキー、スノーボードに長い時間携わり続ける、いわゆる「スキもの」を描いています。

今回は、2つのシリーズを合わせて1つの作品になったもの。
前回 persona のトレイラー映像はこちら。
美しい自然の様子と、流れるような滑り、音楽が相まって
スノースポーツの魅力が存分に伝わるシリーズです。


今回、撮影に関して村内でのコーディネートのお手伝いをさせていただきました。
 村に広がるフィールドは、村の方々は昔から暮らしのすぐ隣にあったもの。
冬の厳しい環境においては、時には憎らしい存在でもあるかもしれません。
一方、ローカルたちもっと前から開拓し続け、楽しみ続けてきた場所でもあります。
場の魅力も危険も知り尽くしていない、新参者の自分以外にも、
村出身の滑り手でもある蟻原さん、下山くんがいたので、
住民としてできる限りのお手伝いができたと思います。ありがとうございました。

どちらも滑り出した頃から触れ続けていた、憧れのような存在な上に、
本当に何のお役にも立てていないのに、
クレジットにも名前を載せていただきました。
いやー感無量、もう家宝物です。大事にします。

大雪が落ち着き、雨が降るなど
コンディションがよくないタイミングだったのですが、
山の表情も、村の普段見慣れた様子も、美しい瞬間が多く切り取られていました。
皆様、是非お手にとってご覧ください。

2016年1月6日水曜日

公益財団ナショナルトラストの会で活動報告

「空いてて住める合掌家屋があるなら、お借りできませんか?」
と「ひょうたんから駒」のように、たまたま生まれた合掌家屋の居住体験。

世界遺産地区の村の方々にも、家屋の所有者の日本ナショナルトラストさんからも
OKいただいたのが、ちょうど去年の10月なかばのどぶろく祭り。
文化財に住むという村でも前代未聞の企画のスタートから約1年が経ちました。

年末に引っ越す予定で準備したものの、大雪で途方くれた去年と真逆で、
今年は雪が全くない!

12月初旬でまだ屋根葺きしてました

 暮らしやすくて嬉しいのか、滑るために来た身としては悲しいのはさておき、
築150年、ほぼ当時のままの家屋で過ごした約1年の軌跡を
トラストさんや会員の皆さんに報告するため「会員の集い」に招待されました。

 当日の会場は神保町の学士会館(これまた歴史的な建物)
上場企業なども会員に名を連ねる団体のため、いつも以上に緊張しながら会場へ(汗
事前のMTGで、パネルディスカッションで同席する
ナショナルトラストの他の施設に関わる方など各地で活躍する人たちとご挨拶。

絨毯の重厚感、ハンパない
 会員が集まるイベントの開催自体が2年ぶりということで、
年齢層は高めでしたが用意した席も結構埋まり、会としても盛況でした。
登録何十周年という方もいらっしゃり、歴史の重みがビンビンと。

自分の出番は、活用の事例報告と、後半のディスカッション。
同席して、行きたいなーと思ったのは、琴引浜鳴き砂文化会館
世界で初めての鳴き砂の文化施設だそうです。
海も綺麗だし、砂浜も森も素晴らしいロケーション。まだまだ知らない日本が
たくさんあるなあと勉強になりました。



約1時間のディスカッションでは、
実際に住んで使っていることをどう感じられたか、ドキドキだったけど、
総じて好意的な意見が多くてほっとしました。
逆にトラスト本体に対して、情報発信が少なく、様子が伝わりづらいという熱い意見や、
こうした会を今後も続けて欲しいなど活発な意見交換があり、
想定時間をオーバーしかけるほど盛況ぷりでした。 
村の取り組みとして話したワークショップについても途中盛り上がりました。



今回声をかけてもらったり、現場で感じたのは

・コミュニケーションデザインの不足
業績が悪いと真っ先に削られるのが広告宣伝費なのと同じで
組織内外のコミュニケーションは非常に軽視されがちなんだけど、
モノゴトをつくれば、買われていく消費中心の時代ではないので
ストーリーと情報を紡がないと人の気持ちが動かない。
そして、こういうことを企もうとすると、それなりにエネルギーが必要

・守りと攻めの難しさ
これまで積み重ねてきた歴史を軽んじるわけではないけど、
あらゆる環境が変わってきている中で、仕組みだけだけがアップデートされておらず、
生き残るのに必要なトライ&エラーがしづらい
役場にいてもそうだけど、決めるまでの時間が民間からするとかなり長い
 
 ・シチズンシップの欠如
自然を守ることや史跡を守るために、
実際に手を動かすこと、寄付をすることなど
自分ごととして、団体や運動に参加しようとする人の母数が少ない。
(僕も村に来る前そうだったけど)どこか他人事だし、政治にしてもそうで
学校でいうと優等生みたいな人がやるイメージが勝手にあった。
いわゆるシチズンシップや市民教育の意識が今の日本に欠けてるな、と反省も踏まえて。
文化材や自然保護について、海外と日本とを比べるて考える機会が
多いので余計に感じます。そこで思考停止するつもりもないので、
じゃあどうやってそれを少しでも変えていくかが大事だなと。 

東京駅の保存運動で活動された多児さんと。
今は新国立競技場の建設関係で意見を出されているようです。
キリリと伸びた背筋はヴィヴィアンウエストウッドみたいだった

ナショナルトラストさんも、スタッフが増えたりして、これから本来の文化財の活用について、具体的なプロジェクトが始まる予定。
今後の展開が楽しみです。

また今回の取り組みで嬉しかったのは、
この家屋の保存で尽力された当時役場で働いていたおじいちゃんが
色々と思い出を話してくれたこと。
大事な気持ちを受け取った気分になりました。
また、ロジックとアイデアをつなぐ、行政と民間をつなぐ、
これまで一番自分のキャリアだった間を取り持ちチームをつくる、というノウハウを
必要としている場所はたくさんあると思いました。
僕がこの家で暮らすのは、家屋と村の長い歴史のほんの一瞬ですが、
せっかくできたご縁、今後も色々とお手伝いしていきたいと思います。
今後もよろしくお願いします。

公益社団法人ナショナルトラストでは日本の文化や自然を守る会員を募集しています。
ご興味ある方はこちらより!

2016年1月3日日曜日

岩手県住田町にお呼ばれしました

2015年は、新しいつながりとかつ理解できる存在が
数多くできた年でした。
その中のひとつが、岩手県住田町。
確か初めて紹介を受けたのが、14年の秋くらいかな。
愛知や三重で活躍する企業やNPOなど
活動している人たちが集まるタイミングで、
住田町から来ていた敦代ちゃんをつなげてもらったのがきっかけでした。
水沢江刺駅。南部鉄器がお出迎え

震災後の復興支援で東北に移り住んだ彼女や、
今住んでいる住田町の方々が、
「すみたをツナグ」をテーマに、ジャンルにとらわれることなく、住田町の盛り上がりにツナガルことを実施していために15年に立ち上げた 一般社団法人「SUMICA」。
法人として初めてのイベントとして、秋の間に
色々な地域の実例やプレイヤーを呼び地域の人たちと学ぶ
「スミカルチャー」トークセッションを企画
今回ありがたいことにこのスピーカーとしてお呼ばれされました。
この「スミカルチャー」、1回目は、協力隊界隈では有名なポン真鍋さん、
3回目は「公的助成に頼らない官民協働の地域活性化」と
どれも気になる内容でした。

住田町役場。林業の町なので庁舎の木材が素敵でした






僕が参加したのが第2回ということで 「地域おこし協力隊」の活動について。
僕ともう一人のスピーカーは、西粟倉村の協力隊道前さん。
3月の第1回の協力隊サミット@六本木で、結構パンチある自己紹介だったり、
 森の学校で酒屋を営む、などwebの記事などでも見る限り
スタイル丸出しな方なので
いつかお会いしたいと思っていたので、とてもありがたいブッキング。

当日は2部構成で、1部は、道前さんと僕で活動の内容の
発表やディスカッション!
2部は、道前さんが活動として行なっている「出張日本酒バー」@住田町。
予定より集まっていただいた60人強の参加者の中には、
住田町副町長や、大船渡市副市長、
岩手銀行の支店長など地域の様々な人が集まりました。
岩手県で活動する復興支援隊の人たちも多く参加。
ひとくくりにまとめられがちですが、任期や地域への関わり方が
協力隊とはだいぶ違っていてそれもまた新鮮でした。

開始前。ほんとたくさんの人に来ていただき感謝!

ディスカッションは、僕が行政の中に入って新しい波を起こすタイプ、
道前さんは、地域に必要だと思うことと自分のやりたいことを重ねて形にする
という、真逆の活動スタイルや内容で話の幅がかなり広がり、
自分もとても参考になりました。

西粟倉村の、協力隊の受け入れを積極的に進めている経験値と、
仕組みをうまく使ってマンパワー不足や産業創出など地域課題解決に
むすびつける発想が進んでいる様子もありありとわかりました。
 勤怠管理も最低限。役場にいくのも月1くらい、
とかなり個人の裁量で動けているようです。素敵。

 第2部は、道前さんのセレクトの日本酒と、今回宿泊させて
いただいたお宅のお母さんたちや地域の方が作ってくれたお料理でワイワイと交流会。
蔵をリノベーションしてライブなどで使われている会場で雰囲気もよく
豊かな時間を過ごすことができました。
道前さんが1部でも話していた「いいお酒を飲みながら話すと愚痴がでない」
というのを参加者一同ヒシヒシと感じました。
日本酒へのレスポンスで、村からはどぶろくを差し入れ。
交流が盛り上がりすぎて、写真が少ない汗



 後日、地元の新聞社さんには当日の様子も掲載されたとのこと。
sumicaは、町が持っている交流施設の運営も今後行っていくようです。
ハートを持った人たちが集まったチームでいわゆる「ソフト事業」、
どんな出会いが生まれるのか楽しみです。




状況も立場も全く違う地域で、自分のことを話す。
引き受けてから気づいたけど、結構プレッシャーのあることでした汗
自分なりの課題の見つけ方、アプローチの仕方、
地域を舞台に生活を楽しむ様子、とにかく等身大でいいことも悪いことも
リアルに感じていること話す。やれるのはそれしかないので、
今年こうした場で話すのは、手法や実績よりも、今のスタンスや感じ方に
至った背景を話すようにしています。
結果、日付が変わるまで、みんなでしっかり話して
それぞれの中にあった火種を見つけあえたような素敵な時間になりました。
そして、会って、話して、飲むのは大事だ!笑

呼んでくれた住田町のみなさん、ありがとうございました!
場所は遠いですが、それぞれのフィールドで楽しい波を生み出していきましょう。